昇進おめでとうございます

 三度目の正直ですね。三学期の終業式の時に校長先生から
「N先生が、このたび校長に昇進されました」と公表されると、子ども達はオオッと
どよめきが起きたそうです。やっぱり意外だったのでしょうか。同僚の教師、特に
女性からは、やっかみを受けるのは覚悟されているようですが、嬉しかったようです。


 普段から「とろい」とか「ボーっとしている」と言われているそうですが、当然
やるべきことは、きちんとやって、しかも見るべき所は見ておられるから、はぐれ豚の
N先生に「豚徳を積んでおいてよかったね」とはげましてあげました。ほんまは
「豚もおだてりゃ木に登るけど、てっぺんまで昇っちゃったね」が6-30の本心です。


 新聞発表を受けて早速お祝いが殺到したとか。中でも以前の上司にあたる退職校長の
何人かからの電話とかお花とか特に嬉しかったとか。
「贔屓の引き倒しよ」と謙遜することはありません。実践記録でも最優秀賞や優秀賞も
受賞し、特選なんか数知れず。教頭になる前には、2年間の大学院への内地留学で
専修免もあるし3ヶ月の民間研修も経験されていますから実力以外の箔付けも充分です。


 3本仕立ての胡蝶蘭(推定価格3万円)をプレゼントされた前の校長先生は、きっと
引け目があったのでしょう。地域の人やPTAに人気があるN先生が補佐役としても
便利なので1回目の1次試験合格の時に強力には推薦しなかったんじゃないかな。
2回目の1次試験合格の時には、自分が退職するので教頭も同時に異動しないようにと
強力には推薦しなかったから昇進できなかったのでしょう。でもN先生は
「その退職された校長先生から志の大切さを学んだ」
とおっしやっていますから、今回の2次試験合格の決め手だったかも。


 ペーパーテストの結果だけではなく、客観的にわかる実績(実践記録の受賞や専修免)
と引き(大学院内地留学や民間研修)や押し(色々な校長の推薦)が合格の決め手です。
そのためには目立つ事だけではなく縁の下の力持ち的な仕事も嫌がらずにやっておく。
それが6-30の言う「豚徳を積んでおいてよかったね」です。