C子ちゃん誕生日おめでとう。
6-30がワインを1本空けて、いい加減酔っ払った所に
C「今晩は」と顔をかがやかせたC子ちゃんがやってきた。
63「ワーお久しぶり」とK子さんと6-30が大喜びでお出迎え。なんかどこかで会った事のある友達を3人引き連れてきた。可愛いお人形さんみたいなR子ちゃんも一緒だ。ラクロスのOB会?
ナン「ワー先輩。お久しぶりです」ラクロスの3年後輩のナンちゃんも大歓迎。
C「こちら、飲み友達の6-30さん。カウンタの中がK子さん。ナンちゃんは覚えてるよね?」C子ちゃんの飲み友達にして貰ったのは、とっても嬉しいけど、さすが飲み助のC子ちゃん、飲み友達がいても、みんな当たり前の顔してうなずいている。


63「今日はどうしたの?」
C「誕生日パーティです」
63「あそうか、明日はC子ちゃんの誕生日なんだ。ゴメン誕生プレゼント用意してない」
R「えっーC子の誕生日知ってるんですか?」
63「一昨年に誕生日プレゼントあげたよね?」
C「そうなの。就職祝いと一緒ということで頂いたの」
63「あれ以来、4月と5月と7月と9月生まれの子には、誕生石をプレゼントしない事に決めたんだ」
R「どうして?」
63「だって高いんだもの。とくにC子ちゃんなんかエメラルドやから、もたないよー」R子ちゃんは10月生まれだっけ。直接関係ないから、半分納得したようなしないような顔してる。C子ちゃんは、ちゃっかりエメラルドはネックレス2本とピアス2組貰っているから、ニコニコ笑っているだけ。


63「みんなでC子ちゃんのお誕生日お祝いしようよ」持ち込みで冷蔵庫に冷やして置いたスペインのロゼのスパークリングワインをポンと開けて、乾杯。一人一人のグラスにワインを注いでいるうちに、みんなの背番号を思い出した。C子ちゃんとR子ちゃん以外の2人の名前は覚えてないけど。


63「R子ちゃんは6-30の事は覚えているよね?タッチフットのKタンのバイトの時にお隣の居酒屋でも会って一緒に飲んだことあるし」
R「Kタンの家のすぐ近くに住んでるんです。○○市知ってます?」大学も一緒やし、部活は違っても朝練の曜日は一緒やから、一緒に電車に乗っていたみたい。なーるほど、それで仲がいいのか。でもR子ちゃんに悪い事はできないな。すぐKタンにばれて、叱られる。
63「○○駅からKタンに車で案内して貰った時に行ったことあるよ。駅前は綺麗になってたね」
R「遠いでしょ。だから早く帰らないと」まあ最終電車までに2時間ある事は知っているから、安心してワインをすすめられる。


問題は一番遠いC子ちゃん。
63「今晩は、どうするの?」
C「明日はお休みだから、東京の友達の家に泊めて貰うの」
じゃー大丈夫ということで、ゆっくりお話をしながら、飲み始めた。ナンちゃんも明日朝練があるけど、いつもより30分遅くまで一緒に話の輪に加わった。


お祝いやから楽しい想い出とかが中心で、愚痴とか今抱えている悩みの話題はでなかったけど、R子ちゃんが少し元気がなかった。多分今はフリーター。本人の嫌がる事を聞いちゃいけないと思ってそっとしておいたけど、気にかかる。悩みを打ち明けるボーイフレンドも無さそうだし。R子ちゃんに親切にしすぎると、C子ちゃんに振られそう。C子ちゃんだって悩みを一杯抱えながら健気に頑張っている。