右側?それとも左側?

ひな壇の数え方を検索している内にぶつかった古い話題
●おひな様は右側?それとも左側?
関東と関西で、ひな壇に飾るお内裏様とおひな様の左右が逆になります。つまり関東では向かって左にお内裏様、右におひな様を飾りますが、関西では逆になります。古来日本では、自分の左側に立つ者が上位の者とされてきたそうです。ひな壇でいうとおひな様の左にお内裏様を配置する、つまり向かって右にお内裏様、左におひな様を配置する関西式が、古来からの日本の方式だったということ。

関東の方式は、日本の皇室が明治になってヨーロッパの風習(フランス式?)に合わせて男性の左に女性をつけることを倣ったことが、ひな壇の飾りにも用いられたそうです。
 
●しめ縄の太い方は右側?それとも左側?
もうお正月の準備はしていますか?6-30がしめ縄を買おうと思ったら2種類あるんですね。白い御幣が手前になるようにした時に、太いほうが右になるのと左になるの。お店の人に聞いたら

「関東では太い方を向かって右に、細い方を左にします。関西では逆にします。だから2種類そろえています」
「じゃあ、東海は?」
「どちらでもいいのですよ」
売れりゃあいいってものでもないでしょ。
 
●京都では右と左が逆?
右京区左京区とか右近の桜・左近の橘とか逆に思えるのは御所から見て、つまり北から南をみて左右が決まるからなんですね。それが京都の歴史。
 
●左側通行・右側通行

日本では車は左側通行やけど、世界でもイギリスや英連邦のニュージーランド、オーストラリアやマレーシアとタイくらいのものだとか。あとの国は車は右側通行なんですね。
 
なぜ左側通行になったかというと、日本では江戸時代に刀のさやが触れない様に徒歩は左側通行になったとか利き足が左足説(駅構内は左側通行)とか。イギリスでもナイトの剣がふれないようにという説とかローマ帝国の英国占領時代に始まるという説もあります

 
刀に関する説は、SF作家で科学解説家のアイザック・アシモフ氏の説です。

 徒歩での左側通行は、刀剣がぶつからないようにで、左側通行でした。 馬車の時代になってもこれは変わりません。
 ところが、広い大陸(アシモフ氏の念頭にあったのはアメリカかも)では、馬車も多頭引きが増えて来ました。
 そうなると、御者は、右手で鞭を扱う以上、左側に座らざるをえません。 対向ですれ違う場合は、当然右側通行の方が便利になります。

 多頭引きの馬車の必要性が少なかった狭い島国のイギリスと日本は、左側通行の習慣が残った。と言うわけだそうです。

一般通行を左側に寄るよう定めたのは、1900年(明治33)の警視庁令「道路取締規則」からだそうで、これが、"人は右・車は左"という対面交通に変わったのは、戦後、占領軍当局から勧告された対面交通の実施で1949年(昭和24)の「道路交通取締法」によるそうです。
 
逆にそれ以外の国はなぜ右側通行か?

1835年にフランスが世界で最初に車両の右側通行制を導入した。これはナポレオンが左利きだったから。彼は剣を腰の右側にさしていた。左側通行だと剣がぶつかるから右側通行に変えたというイギリス人の説がある。それとアシモフさんの馬車説ですね。
 
鉄道は国によってバラバラ。国の中でも違うところもある。日本では、鉄道は開業以
来左側通行です。これは日本が、明治以来鉄道技術をイギリスから導入したためだそうです。
 
船と航空機は全世界共通で右側通行。航空機の正操縦士の席は左側です。

 
盲導犬を同伴する者は左側通行
http://www.yattoko.net/eyemate/meirei.php?itemid=100

盲導犬は使用者の左側にいます。それは、使用者の多くが右利きであるため、右手をあけておきたいからです。盲導犬は歩行中の使用者の左右の安全を守らなければなりません。
道路交通法に従い右側通行をすると、使用者の左側にいる盲導犬は、使用者の右側の安全を守りにくくなります。そのため、盲導犬を同伴する者は左側通行が許されてい
るのです。