漫画有用論

「なんで6-30みたいにいつも本を読んでいる人が、漫画を薦めるか分からないわ」
 
「だって、今は漫画さえ読まないんだよ」
「でも大のオトナが電車なんかで(少年)週刊誌を読んでるでしょ。おかしいわよ」
「そりゃ漫画の方が情報量が多いモノ」
 
「活字を読んだ方が、想像力が養われるでしょ」
「でも今の子は体験していないから活字からイマジネーションが膨らまないんじゃない?」
「むしろ漫画で興味を持ってから活字に入った方がいいんじゃない?」

 
「俺は漫画の三国志を読んで、中国の歴史に興味を持ったな。ミユも読んだ方がいいよ」
「『火の鳥』なんかも日本の歴史に興味が湧くよね」
手塚治虫は『ブッダ』なんかも入りやすいね。現代史なら『三人のアドルフ』とか『陽溜まりの樹』かな」
「それならヤッパ『ゴルゴ13』でしょう。アレは現在を先取りしてるもの」
チベットから生き神様がヒマラヤを越えて脱出する話なんか、漫画の方が先だったものね」

 
「ゴルゴって、何人なの?」
「一応4つの説があるけど、東アジア人という事になっている」
「日系混血というのが強いかな」
 
「少女漫画では『ボーの一族』がいいぜ」
萩尾望都の代表傑作ですね」
「何の話」
「薔薇を食べている吸血鬼の話だよ」
「あと『ガラスの仮面』もいいよね」
「最近は?」
「『NANA』とかが良さそう」

 
「なんで、漫画の話になると、6-30とHさんとミユちゃんの彼氏が結託するの」
「そりゃみんな漫画が好きやから」
「どうせ私は漫画を読むな、で育った世代だから」
ママがスネてます。