クリスマスちょっといい話

「サンタご多忙聖なる夜に」
http://ko.meadowy.net/~toro/20061226.html

「実は・・・実は君にもサンタ来てたんだよ・・・でも・・・でもいまさらむなしくて昨日渡せなかったんだ・・・。」
・・・
早速家に帰ってあけてみると、そこには人気ゲームのソフトが2本。
もちろんその人気ゲーム本体は家にない。
・・・
実は彼の会社の先輩、お子さんが2人いるんだけど、それぞれに1台づつそのゲームをねだられ、ものすごい勢いで困っていた。

・・・
そんで、いやいや、2台で十分ですよと意気揚々と引き上げた彼だったが、その数日後、今度は予期せず私がほしがりだした。もう少し早く言ってほしかったと彼は嘆き、思わず先輩にゲームを引き渡すときははなしたくなくて思わずおテテブルブル。そんなしょんぼり彼だけど、私はソフトのパッケージを見ているだけで楽しくなってきた。このプレゼントには、彼の私がゲームを欲しがったという驚きと、焦りと、困惑が詰まっている。彼には悪いけど、なんだかとっても嬉しい。

夜寝る前ふとんに入り、何度もパッケージを裏返したりしてみていると、彼が必要以上に申し訳なさそうにするので、私は仰向けに寝転びおでこにソフトを乗せ、本体なくてもゲームやったるでとムイムイ念じてみた。おでこにのせて、きっとこんなゲームかなあとか想像してたら結構楽しくなってきて、一人でクスクス笑っていたんだけど、だんだん眠くなってきた。
 
彼がそっと私のおでこにのっかったソフトを片付け、電気を消しあったかい毛布をかけてくれた。
 
その日はぐっすり眠りた。

思わずジーンと来た。心のこもったプレゼントはいいな。というか物ではなく自分の相手に対する気持ちをプレゼントするんだよね。チナウのトモ吉さんは、幸せいっぱい。