修羅場直前

首絞められて、あやうく殺されかけた。
昔、誕生日に年の数だけ赤いバラの花束を注文して、彼女にプレゼント。


貰った時は大喜びしていたのに、突然顔色を変えて、
6-30のネクタイの細い方を引っ張って首を絞めてきた。
「そんなに私を年寄りにしたいの?」


内緒で花屋さんが1本おまけしてくれたらしい。声を出すことができないから目を白黒
させながら、29本しか買っていないという証拠の領収書を見せて、やっと許してもらった。


「買った物は、間違いないか、確かめるのよ」
彼女の照れ隠しやと思うけど、花束のバラの本数なんて数える男なんていないよ!!


あやうく殺されるところだった。
女性は大台にのるかどうかというのは、すごーく気にするみたい。領収書はきちんと
とって置きましょう。貰い忘れた時に限ってタクシーに忘れ物をするジンクスがあります。


彼女に浮気がばれたら、絶対殺されるな。