天の邪鬼

N先生の学校に保健室登校の3年生の児童がいるそうです。担任の男の先生と折り合いがわるいらしくて登校拒否。それがなんとか学校に来るようになったらしいんですけど、最初は親が叱りつけても言うことを聞かなかったそうです。でも教頭さんや生徒指導の先生がなだめすかして学校には来るようになったんだそうです。でもチヤホヤされてわがままになっているみたい。ところがN先生は、給食の時に養護の先生と交代でその児童の面倒をみているんだけど、他の先生達とは逆療法。給食で好き嫌いしていると
「あっそれ食べないの。じゃあ先生が食べちゃおう」
そう言うと、その子は残さずに少しずつ食べるようになるそうです。先に食べ終わったN先生はさっさと一人で折り紙を始めると、
「私も折っていい?」
「給食片付けたらね」
一緒に折っていたら保健委員の6年生が来て、色々と変わった折り方をN先生に教えてくれた。先生は折り紙に夢中で3年生はほったらかし。N先生に構ってもらえないので拗ねていた3年生もしょうがないから、6年生の子に教えてもらっていろいろ折れるようになった。そこでN先生が考えた工夫を教えたら、オリジナルよりもずっと華やかなバラの花を折る事ができた。N先生が誉めると、すっかり喜んだ3年生の子は、その折り紙のバラをもって職員室へ見せにいったんだって。

「こうしなさい。とか、それをしちゃだめ」とか一々指図するより、ある程度自主性に任せて見守るというのも教育に必要なことだと思います。

N先生が担任したクラスはいつも児童の自主性が育つというか、しっかりするんですよね。「どうして?」と不思議がるN先生。そりゃきっとN先生が方向音痴やから、「先生に任しておくとどこに連れていかれるか分からへん。僕たちがしっかりしなきゃ」と子どもが思っているんですよ(笑)
でもほんまは、N先生はいつも何故ということを子どもに考えさせるから、子どもなりに理由を考えて行動するからだって。

N先生をカテゴリーにしました。