ユニホーム2

63「文化祭で学校は連休になるんでしょ。帰省しないの?」
ナン「そのつもりだったけど、ラクロスの先輩の家で鍋パーティをやることになって、帰りません」
63「4年生もみんな集まるんだ。今年はユニホームが変わったから、古いユニホームなんかどうしているのかな?」
ナン「練習着に使ってますよ」
63「でも4年生は、いらないだろ。古い方でいいから誰か譲ってくれる人いないかな」
ナン「みんな愛着があるから。特に古いのは」
63「じゃあ。新しい方のユニホームでいいや。背番号○×番や○△番の人なら、中身付きでもいいけど」
ナン「あー、先輩に言いつけちゃいますよ」
63「どんどん言いつけていいよ。今度先輩に会った時に話しやすいから」
(来年のラクロスの試合の写真撮りに行く時には、先輩は卒業していないから大丈夫)
ナン「別に言いつけませんよ」
(自称おしゃべりのナンちゃんが黙っている訳がない)


63「ラクロスの人って、みんな姓は呼ばずに名前だけで呼んでいるでしょ。6-30は顔と背番号はなんとかつながるけど、名前はちょっと覚えられなかった」
ナン「知っているのは誰です?」
63「今年の卒業生は、ミナさんとミヤさん、それにカッパさんかな。4年生はキャプテンのO子さんにエースのKTさん。後はゴーリーのG子さんにディフェンスのSさんとIさん位。3年生は来年のキャプテンのASさんとKNちゃん、MSちゃん、AKちゃん。あっ一人忘れてた。ナンちゃん。そんなもんだよ」
ナン「残っている人全部じゃないですか」
63「エーッ、そうなの。ユカちゃんなんかも3年になってラクロスやめたんだった」


63「背番号は学年毎にかたまっているけど、どうやって決めるの?」
ナン「入部した時に人数に合わせて何番から何番までと指定された中から、好きなのを選ぶんです」
63「同じ番号を希望する人が多かったらどうするの?あー、分かった。ナンちゃんは実力を発揮して今の背番号を奪い取ったんだー」
ナン「違いますよー。じゃんけんで決めました」
63「何故か、背番号下一桁が同じ番号の人が好きだな。◎△番のC子さんでしょ。□△番のミナさんに○△番はKTさん、×△はユカちゃんだっけ。△番や△△番の1年生はまだ辞めずに頑張っているかな?」
ナン「そう言われて見れば、綺麗な人ばかりですね」
63「でもナンちゃんの方が素直で可愛いと思うけど」
ナン「それって私が美人じゃないと言っているんでしょ」
(そんなにふてくされない。ナンちゃんも最近綺麗になってきたよ)


帰りの電車の中でラクロスの網というかスティックを持った女の子がいました。ナンちゃんのライバル校の背番号8番。日によく焼けていて、カラダもスマートで上手そう。6-30と同じ駅で降りました。