学年崩壊

◆颯木さんの「学級崩壊」
http://d.hatena.ne.jp/satsuki566/20050402#1112435642

その学年はそれまで特に問題のない学年だった。…A先生は完全にナメられてしまったのだ。A先生のクラスの子どもたちは、他の先生の授業では静かにしていたというのだから。

深刻な問題で思う事が沢山有りすぎて、遅くなりました。昔N先生から聞いた話を思い出したので。N先生が5,6年と担任を持った学年が、中学1年の時は何の問題もなかったのに、2年になって突然学年崩壊しました。

真面目な中学の担任の先生がいくら原因を考えても分からないので、小学校の時に何か問題があったのではと尋ねてきたそうです。小学校の時はすごく模範的で、テストのクラス平均点は95点。特にN先生のクラスは図工は市長賞4人(小学校数30校)に知事賞1人。別々の子どもに取らせたくらい。しかもみんな仲良く教え合って勉強していた。その優秀だった連中が中学2年になったら影で糸を引いて頭の悪い連中に悪い事をけしかけていたみたい。

N先生仕込みやから、自分の頭で考える事は出来るし、先生の言いなりに動くなんてことはない子ども達。N先生いわく「小学校の時に私たちがしっかり躾ていたから、中学1年の時は、こんなに手のかからない学年はないって手を抜きすぎて放任したからよ。だから子どものことを見ていない先生が、なめられたのよ」小学校ではどの先生もヨソのクラスの子でも悪いことをしているのを見つけたら、その場で本人に反省させて担任に報告に行かせていたそうです。

いじめがあっても、先生に訴えれば必ず対処してもらえるし、クラス会でも取り上げて原因を徹底的に糾明する。そやから早期発見で問題が大きくならない。特にN先生なんか友達を傷つける事に関しては烈火のごとく怒ったから、自然に仲良くするしかなくなる。それが一転して何をしても見つからないという事になれば、悪い方に偏ります。見つかるのは頭の悪い連中だけ。頭のいいのは、けしかけて置いて高見の見物。子どもを見ていない先生には見抜けないだろうね。

 
それから、低学年と高学年では教え方が変わらなければいけないと思います。低学年では1から10まで教えて先生の言うとおりにしなさいでもいいかもしれないが、高学年でそれをやったら「うっせい」終いには本当に大事な事も聞いてもらえなくなる。問題児にだけ熱心に対処するのも、それ以外の子には贔屓と見える。自分もかまってほしいから、ワザと悪いことして先生の気を引こうとする。ベテランの熱心な先生が学級崩壊させる典型パターンです。

 
N先生も、教務を長年やっていて問題児童や問題教師(サボりまくるのと熱心すぎるのと)を沢山見ていて、対処もしています。「先生と子どもの距離が難しいのよね」離れすぎても近づきすぎても良くないという事らしいです。近頃はN先生と、同い年の先生が「もうやってられない」と辞めていくそうです。真面目な人ほど早く辞める。「私はトロイから、鈍感なのよ」そんな事ないよ。他の先生がN先生の事を見るに見かねて助けているだけの事だと思います。

 
もちろんそれ以上に教師力不足(http://d.hatena.ne.jp/moomin630/20040715#p2 )の先生は、学級崩壊させる事が多いです。子どもを評価しなかったり気まぐれだったり、リーマン教師で時間がくればさっさと帰る。夕方塀を乗り越えて学校に入ろうとした子を見つけても「そんな事しちゃダメでしょ」と一言注意しただけで見届けもせずに、そのまま帰ってしまった。学級崩壊させるのは、そんな子どもの姿を見ていない先生ですね。