はざまの漫画家さん・その4
桂むつみさん
週間マーガレットの全盛時代(「SWAN」や「オルフェウスの窓」連載時代)に
タヌキ顔の女の子(縦の方より横の方が長くて目が大きい。まるで壁掛けタヌキの
顔そっくり)を主人公にした漫画が毎号,必ず見受けられました。5年間くらい
でしたが、桂むつみさんは、さだまさしの大ファンだったようで、歌詞にあわせて
あこがれの学生生活を乙女チックに描かれています。
街角のメルヘン(1978年5月20日)
初恋初雪(1978年12月20日)
みるくパステル文庫(1980年12月25日)
月のひとしずく[1](1981年5月30日)
月のひとしずく[2](1981年6月30日)
うそでしょオ?(1982年1月30日)
センチメンタル(1983年5月30日)
単行本は、以上ですが、復刻してほしいものばっかりです。ハッピーエンドでもなく、
一条ゆかりのようなアンハッピーエンドでもなく、時の流れを感じさせる作品です。
寿退職されたようで、その後が気になる消えた漫画家さんの一人です。
里中満智子さんが、6-30を少女漫画という泥沼の中に誘い込んだカッパなら、
桂むつみさんは、頭の先まで少女漫画の中に引きずり込んだカッパさんです。
水星茗さん(1953年10月25日)
代表作は「エチエンヌ・シリーズ」
デビュー作の「かわいい子には愛のムチ」ですっかり虜になりました。
この人のユーモアの感覚は吉田秋生に通じます。この方も消えた漫画家さんの一人。
文庫版が出たということは、出版社は消息をつかんでいるのでしょう。
岩館真理子(いわだて まりこ)さん(1957年2月8日)
代表作は「うちのママが言うことには」
でも6-30は「ふたりの童話」や「ふくれっつらのプリンセス」の方が好きです。
端麗という言葉は岩館真理子さんのために生まれたのでしょうか。