酔っ払い

電車が原宿を発車した。そのとたん、入り口のところに立っていた二人連れの女の子のうちの一人がgeroを吐きだした。24時に近い時間。堪え切れずに自分の服もかわいいハンドバッグも丸かぶり。そんなに大量ではないし、吐き出したせいか意識もはっきりしているみたい。しゃがみこんだ背中を、ツレの女の子がさすっている。少しはなれた所でつり革につかまっていた若い男の子がコンビニの買い物袋を取り出して女の子に渡した。6-30もドラエモンバッグからポケットティッシュを取り出して「どうぞ」。「ありがとう」と吐いた本人がお礼を言ったので、そのまま渋谷で降りました。彼女たちも渋谷で降りるのは確認しました。

6-30も酔っ払っていた(天狗舞に一の蔵、八海山を冷酒で。そのあとは麹屋伝兵衛の水割りで5時間飲んでいた)ので吐いた人に近づくと、その匂いで気持ち悪くなりそうで、どうしようかなと最初は思いました。女の子が一人きりだったら、かえって近づけなかったかも。下心があると勘ぐられるのもイヤだし。そんな雑念なしで、素直に困った人にどうぞと手助けしてあげられる若い男の子は、いいですね。でも他の乗客は、みんな見て見ぬふりでしたね。

酔っ払うなら、まわりにきちんと介抱してくれる人がいる時に酔っ払いましょう。なんか物騒な話も聞きますから。