お側用人

「校長先生たらひどいのよ。私のこと女性扱いしてないんだから」
今はいろいろと学校の先生の問題が出る。その中で男女のスキャンダルも昔からある問題。宴会ばかりじゃなくふだんから気をつけないとアブナイ。ミニ集会で地域の親御さんたちと話し合いに出かけるときでも校長さんは女性の先生の運転する車には二人きりでは同乗しないようにしている。でもN先生は特別みたい。さっさと助手席に乗り込んでくる。N先生は校区内の道は全て知っているから、そして運転も安全運転やし。

「校長先生、そんなこと言っちゃイヤーン」ある学年主任がふざけて言ったとき、「N先生だってそんなこと言わんぞ」引き合いに出されたN先生こそいい面の皮。まあ、校長さんとツーカーで影の実力者と誤解されているN先生。校区内の事情から問題児童の詳しい内容とか各先生の実力にいたるまでご存知やから、校長さんが頼るのも分かる。でも人事評価に関しては、聞き役にまわるそうです。自分の一言がその人の一生を左右することになるかも知れないというのが理由です。ただ校長さんが理不尽なことをいったり、やろうとするときは敢然と「校長先生だめです」と反対する。また、校長さんの目が届かな事を報告したり、みんなに校長から周知することを確認するのも仕事のうち。ただ校長さんは腹にためておかないというかバカ正直に「N先生がこう言ったので・・・」。ますますN先生は、みんなに煙たがられる。

しゃんないやん。N先生は校長先生のお側用人なんやから。昔は教頭さんのお守やったし。