小学校6年生の女の子の母親

やっと1学期もおわり、ホッと一息ですか。

少人数で算数を教えているN先生。6年生の女の子が何が気に入らなかったのか、授業中におとなしい男の子のノートの表紙にグチャグチャ落書きをした。結構ずるがしこい子なので口先だけで「ごめんなさい」と言えばそれですむと思っているみたい。「なぜそういうことをしたのか。なぜごめんなさいと言わなきゃいけないのか」と問い詰めてもどうにもならないので、N先生は担任の先生にも報告した。担任の先生は当然きつく叱ったけど、今まで何度も同じようなこともあるので、今回は母親にきちんと何をやったのか本人から言うようにさせた。するとそれまで先生をなめるような態度の女の子が突然ブルブルふるえだした。よっぽど母親に叱られるのが怖いらしい。

その翌日、「たかがノートに落書きしたくらいで、ブルブルふるえるくらい先生から叱られて帰宅してきた」と女の子の母親から電話がかかってきたと被害者の男の子の母親。こちらは息子のノートに落書きされたことさえ知らなかったから寝耳に水。こちらは息子に事情を確認して、先生がきちんと対応してくれたと言うことで学校に対して信頼感があるけど、女の子の母親はどうも学校をバカにしているみたい。「こんな叱り方をすると体罰に繋がるのではないか」と変な邪推。多分その時々の自分だけの判断で、問答無用に子どもを叱りつけているし、ひょっとしたら体罰もしているかも。女の子が母親を一番怖がっていることに気づいていない。きちんと理由を納得させずに叱っても逆効果にしかならない。それこそ表面は大人の言うことを良く聞くという仮面をかぶっていて、裏ではいろいろ悪いことをやるという二重人格の子どもを作っているだけ。親から受けているストレスを学校で弱い相手に発散させているような気がします。母親が学校の先生をバカにしているから、子どもも当然親を見習って、先生のいうことなんか聞こうとしない。

親から教育しなおさないと駄目なんですかね。会社づとめとか商売をしたことのない人は自分を抑えることが苦手なひとが多いみたいです。自分が一番正しいと思っているんでしょうね。相手の立場にたって物事を見るということができないようです。子どもの立場に立つなんて事はとても無理です。その点N先生は、すぐ子どもの心境になって、先生という立場を忘れてしまうから・・・・でも真剣にその子のことを考えて叱るから、子どもたちもN先生の心に触れると、言うことを聞くようです。廊下を走っていてもN先生から一言名前を呼ばれるとストップする自閉症気味の子もいるとか。むしろ職員の先生の方が手が焼けるようです。