ああ勘違い

高樹洸さんの
後腐れなく別れるには

昨日の「女性に対する『本気』とストーカー気質」 を読んだ 28 歳の OL さんから、次のようなメッセージが届きました。


ということで、後腐れなく別れるには、一度しておいた方がいいという、
非常に捨て身な作戦も考えられるのですが、それも相手をみてのこと


爆笑しました、はい。
・・・
イヤな奴から口説かれていた場合に、とりあえず一回やってから・・・、という手段を取る女性はいないでしょうが、かなりいい男なんだけど、事情があって、その彼とは付き合えない、といった場合は、一回やってから斬る、ということもあって良いのかも知れません。


これに対するサイト「28歳OL。」の管理人さんの反応は
一回ヤって斬る

メッセージの主は 28 歳の OL さんであってサイト「28歳OL。」の管理人さんとは何処にも書かれてはいない。にも関わらず、これを私のことだと思われた方が何人かおられたようだ。どうして読み間違うのかも不思議だが、私が「後腐れなく別れるには、一度しておいた方がいい」なんてことを言う人間だと思われているわけですか? ひどいよ! ひどいよ!


……というのは冗談で、実は高樹さんのこの文章を読んだ時、当の私が「あれ? 私、こんなこと高樹さんに言ったんだっけ」と納得しかけたというのは一生の秘密です。ま、私が間違えかけたくらいだから、世間の人が間違えても不思議はない。


と、これで終わりではアンマリなので。


好きなんだけど、事情があって付き合えない、という場合、私だったらナニもしない。ナニもしないのは残念だけど、ナニもなければ(時間が経てば)忘れられても、一度肌を重ねてしまったら、二度と忘れられなくなってしまう。
・・・
「今日だけは、私を好きにしていいわ。ただし、その一度だけと約束してくれれば……」と言った時の彼女の心境は、まさに「一度ヤらせれば、後腐れなく別れてくれるだろう」というものだったわけだ。


この話は梶原氏の自伝に出てきたものだが、うー、こう書いていてなんともみじめで、なんとも苛立たしい。ファンレターに返事を書かないのは当然だし、怒鳴り込まれた踊り子さんこそ災難だっただろう。泣いて頼んでも聞き入れてくれず、ついに好きでもない男とつながりを持たなければならないとは……


もっとも、実際にはその一回でお互いに情が通ってしまって、結局、一緒に暮らすことになる。この話に唯一、救いがあるとすればそこだ。とはいえ、あの梶原氏の書く話だから、どこまで本当のことかはわからない

6-30も読み間違った一人ですが、「それも相手をみてのこと」という冷静さが、Kato Reikoさんならいかにも言いそうと思った理由です。


「後腐れなく別れるには、一度しておいた方がいい」男にとっては衝撃的な言葉ですが、女性にとってはどうなのでしょう?憎からず思っている男性となら一度してみたいと思うものなのでしょうか?男は多かれ少なかれいい女としてみたいと思っているものです。Reikoさんなら、この辺の男の心理を十分に承知して挑発されたんじゃないかと勘違いした訳です。


「一度肌を重ねてしまったら、二度と忘れられなくなってしまう」Reikoさん、格好つけすぎ。好きな男だから忘れられなくなるのでしょう?「一度唇を重ねてしまったら」だったら、どうなるのでしょう?裕次郎の映画みたいに頬を張り飛ばすのかな?アレッ、裕次郎は(北原三枝さんに)張り飛ばされてから抱きしめてキスしたんだっけ?最近カラオケのバックに映像がよく流れています。


「ついに好きでもない男とつながりを持たなければならない」これには反論したい。借金のために嫌な男とというのと違って、踊り子さんは梶原さんを内心憎からず思っていたような気がします。非常に熱心なファンだということは分かっていたはず。しかも裏からコソコソじゃなくて正面から押しかけてきたわけだし。そやから「今日だけは、私を好きにしていいわ。ただし、その一度だけと約束してくれれば……」という言葉が出てきたんでしょ。


以前にテレビでストーカー特集をやっていたときに見た少女漫画家さんの話を思い出した。頼みもしない弁当を部屋の前まで届けられたりしたので、「二度とつきまとわないでください」と頼みにいったら、「こんなに好きなのに」とストーカーに押し倒されて抵抗している内に、二人で抱き合っているように見える場面を彼の父親に見つかって、「大事な息子をこういう状態にさせて、どう責任とるんだ」と責められて結婚するはめになってしまった。ありえないような実話ですが、Reikoさんなら女性の意思を無視されているようで腹が立ってしょうがないと思うかもしれないけど、自分のことを好きで好きでしょうがないという人と結婚するのも一つの人生なのかな。ただ嫉妬深くなければの話ですが。