宿直

台風が近づいて警報が出ると予想された時には、校長先生や教頭先生ばかりではなく、教務主任のN先生や生徒指導の先生も不測の事態に備えて学校に泊り込みます。昔は宿直というのもあったそうですが、小学校なんか女性の先生が多くなって、かえって危険なので今はセキュリティシステムのお世話になっているそうです。


N先生の学校の校区は、昔から浸水被害が出やすい地域で、10年に1回位は住民が学校に避難してくることもあるそうです。そういう事態に対処するための宿直ですが、台風の場合に校長命令で22時以降まで学校に残っていると宿直手当がつくんですね。この前の台風は早く通り過ぎたから、自主的に残っていたN先生は24時くらいに帰宅したそうです。そうしたら事務の先生が宿直手当をつけてくれたから、真面目なN先生は「別に校長命令じゃないから」と断ろうとしたらしい。事務の先生は「いいからいいから。手当てがもらえるときにもらわなきゃ」。


普段、学校公開授業の準備なんかで遅くなっても一銭も残業手当がつかない。また児童が下校後、行方不明になった時なんかも遅くまで学校に残っていても同じ。一方では17時30分になったら、さっさと帰ってしまう先生もいる。残業手当もつけずに聖職あつかいで余分な仕事をさせるのも無理だとは思うけど、勤務時間外は一切無関係というのもどうかな。


今度の台風も被害が少ないといいんですが