生きた化石?

kimuchimilkさんに指摘されて、そういえば最近あまり業界の本は読んでネーな。
 
きっかけは
「人月の神話 狼人間を撃つ銀の弾はない」Frederick Phillips, JrBrooks(ピアソン・エデュケーション,200211)(旧題名はソフトウェア開発の神話)
この本で一番有名なのは、ブルックスの法則:『遅延したプロジェクトへの要員追加は、さらなる遅れをもたらす』ですがほかにも

  • 「優秀なプログラマは平均プログラマより1桁以上生産性が高い」
  • 「少数精鋭チームが一番効率がよい」
  • 工数はプログラムの規模のべき乗になる」
  • プログラマがプログラミングとテストに費やす工数は、全工数の半分以下に過ぎない」

1960年代に書かれたとも思えないくらいに新鮮です。というかIT業界が全然進化していないということ(苦笑。1人が1ヶ月でできる仕事を2人でやると2ヶ月かかる。あるプロジェクトを10人の人が10ヶ月でできる見積もると100人月の工数という言い方をします。じゃあそれを20人でやると5ヶ月でできるかというと多分10ヶ月でできればいい方かな。ソレを100人でやったら・・・多分永久に完成しない。これが人月のミステリー。

 
ついでに昔なつかしい本が色々検索にかかりました
「健康ソフトハウス物語」山崎マキコ+熱帯プロダクション(株式会社ラディク.19900905)
これについてはKato Reikoさんが紹介されてます。
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=94110&pg=20051106
http://www.enpitu.ne.jp/usr9/bin/day?id=94110&pg=20040603
連載中に読んだ記憶がありますね。在学中に書かれたとも思えないくらい詳しい裏情報だったな。

 
「システム管理者の眠れない夜 本当に価値のあるシステムを求めて」柳原秀基(アイ・ディ・ジー・ジャパン,200301)
夜中に呼び出されたり、原因追求で悪戦苦闘していたときに身につまされました。
 
他にもカーニハン氏の本もいろいろお世話になりました。あとちょっと面白いのがあったので、
ITプロジェクトの実態とは!
http://www.dashiblog.com/blog/archives/000140.html
こんな簡単な絵でずばりと本質をついてます。