物忘れ外来

「うちの田舎には病院に『物忘れ外来』があるのよ」
「えー何それ」
「物忘れ外来というのは、人は年をとるに従い、誰でも忘れっぽくなるものでしょ。でも、『もの忘れ』イコール『認知症(痴呆)』ではないのよ。年齢相応の記憶力低下のこともあるし、服用しているお薬の影響や身体の病気によって、認知症(痴呆)を思わせるような症状がでることがあるというのよね」
「へー、そうなんだ」

「痴呆とか認知症という言葉を使わないのがいいのよね。物忘れに親切に対応してくれるの。父の場合はヘビースモーカーで肺機能が弱っていてね。この前事故で入院してから酸素吸入が必要といわれていたのに退院したら面倒くさいからほっといたの。そしたら頭に酸素が回らなくなって物忘れが激しくなったの」
「えー脳が酸欠になったらもっとひどい傷害がでるんじゃないの?」
「今までに酸欠になれていたのね、きっと。酸素吸入を再開したら治ったのよ。物忘れ外来のお陰よ」

6-30も行ったほうがいいかな?