鶏(めんどり)の鳴き声?

日本ではほとんどの人が、「鶏の鳴き声はコケコッコーである」と教えられていますよね。
 
6-30が小さい頃、家では採卵用の養鶏をしていました。にわとり小屋で数百羽のめんどりを飼っていたのです。
中学の国語の時間に、生活詩を作ることになり、「小屋の戸を開けると、鶏たちがガーガーと、一斉に歓迎の声をあげた」みたいなことを書いたら、クラスのみんなに笑われました。
 
「鶏はコケコッコーと鳴くものであり、ガーガーと鳴くのはアヒルだ」と。
 
さいわい国語の先生が、「私も鶏を飼っていますが、コケコッコーと鳴くのはおんどりだけで、めんどりはコケコッコーと鳴かないのですよ」と教えていただきました。クラスのみんなは農村地帯で育っていても鶏の鳴き声を体験していないんですよね。自分達の常識と信じこんでいる偏見に基づき、他人の体験を否定するのが当たり前なんです。
 
「鶏(おんどり)はコケコッコーと鳴くことがある」→「コケコッコーと鳴くのは鶏である」→「鶏の鳴き声はコケコッコーである」
 
体験がなければ、鶏(めんどり)の鳴き声もコケコッコーであると思い込みますよね。そこで「鶏(めんどり)たちがガーガーと鳴く」と主張されて、それを正しいと認めることは、つまり自分達がまちがっていたと認めることになりますから、6-30が間違っていると笑いものにする訳です。